Fleur de Noir

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おまけ:四大陸と世界選手権代表選考も難航

前回記事の続きです(笑)。

五輪代表争い以上に連盟が頭を悩ませているであろう代表選考が四大陸と世界選手権。
何故ならば。

 

オリンピック・シーズンは、各国の五輪代表がこぞって五輪後の世界選手権を回避するため、大会自体の価値がかなり下がる世界選手権なのですが。

これには来シーズンの世界選手権の枠取りがかかっている。

というわけで、あんま下手な選手送るわけにいかないんだよね。
特に有力なベテラン選手がごそっと抜ける来季以降を考えると。

 

まず男子ですが、GPF前まで私は羽生は3大会全部出ればいいんだ、くらいに思っていた。
彼はまだ十代で、試合にはなるべくたくさん出た方がいいし、正直ソチではメダルは厳しいだろう、むしろ次の平昌五輪のための経験……という位置づけであり、短期間で3試合、というスケジュールも気力と体力のある今だからこそ経験できるというもの。

しかし、GPFでチャンを破って(←ここ重要)、しかもSPで歴代最高点更新、FSも世界で2人しかいない190点台をマークという好成績で優勝し、一気に五輪金メダル最有力候補となり、五輪でのメダル獲得が最優先となった今、世界選手権はともかく、四大陸の出場は危険すぎる。
特に今回は団体戦もあるしね。
(というか何故、団体戦の日程は個人戦より前なんだ。大体の種目では団体戦は最後なのに。)

まあでも、男子はいいんだ、男子は。

最悪、TOP6(高橋・羽生・織田・町田・小塚・無良)のうち、五輪代表に漏れた3人が出ても、他の強豪国も3、4番手以下の選手が出てくることを考えると、3枠獲得(上位2名の順位合計が13以内)は堅い。
四大陸なんか、日野龍樹とか田中刑事とか、来シーズンシニアに上がってくるであろう選手を放り込んどいてもいいだろう。

ただ小塚は、五輪を逃したら世界選手権は回避して早く手術した方が、来シーズン以降の負担が軽くなるだろう。
最後、世界選手権で一花咲かせて引退するというなら話は別だが。
まあ、小塚君出れないならそこは羽生に頑張ってもらうということで。

 

問題は女子です。
何がって若手の成長が思うように進んでいないこと。
男子は町田とか羽生とか、五輪後も現役を続ける選手らが高橋と拮抗してるけど、女子は未だ今季での引退を表明している浅田と鈴木が頭一つ跳び抜けている状態。

村上佳菜子はここ数年不調だし、宮原はジュニア最後の昨シーズン大きく飛躍したが、今季はまだ思うような成績は残せていない。

かと言って……最年長の鈴木や極限状態の浅田を世界選手権に出すのか?
引退するのに?
五輪でエネルギーを使い果たした後に枠取りのプレッシャー(しかも自分は出ない)って、ちょっとかわいそ過ぎる気がする。

 

個人的には若手の成長とベテランの活躍は表裏一体だと思っているので、高橋・織田・浅田・鈴木の活躍が若手の芽を摘んでいるという部分も否めない。
(とゆーか、普通五輪を境に世代交代があるが、バンクーバーの代表6名がまだ全員現役っていうw)

いっそのこと、来シーズンも現役を続ける若手に任せて、「自分たちの力で枠をつかませる」方が、若手の飛躍に繋がるかも……。