Fleur de Noir

日々の思いの丈、フィギュアスケート、映画、本、TV、もろもろ。

祝☆羽生結弦のGPF初優勝!

いやー、凄い試合でした!
SPで12点ほどのアドバンテージがあったとはいえ、FSノーミスのチャンをかわしてフリーでも1位となり、更に(僅かだけと)点差を広げて、完全優勝を果たしました。
昨年の高橋大輔に続き、日本人男子2年連続GPF優勝。

パトリックを抑えてGPF優勝=日本人最高位となると、全日本でよほどのポカをしない限り、五輪代表をほぼ手中に収めたと言っていいでしょう。

 

さて、昨日のSP歴代最高得点更新に興奮して、ISUのページとかWikiとか色んな方のブログとかを読み漁っていたのですが……。
1つ、恐ろしいことに気付いてしまいました。

彼のスケート人生のピークはいつなんだろう?ということ。
一般的に男子フィギア選手は十代後半から右肩上がりで、23~26歳位でピークを迎える。

身体が軽くて体形がスレンダーなため、ジャンプをほいほい跳べる十代後半と、心身ともに成熟する20代前半で二度の山場がある女子と違い、男子は単純に筋力や体型の差が、体力面で如実に演技に影響するから。

羽生も、怪我などのアクシデントがなければ、彼のピークは来年のソチではなく、むしろ4年後、2018年の平昌五輪の可能性が高い。
というか、彼は同年代の男子に比べても明らかに身体的成長が遅いと思う。
ビーフェイスのせいもあって、中学生にも見えるくらい体型がまだ大人のそれではない。

彼が身体的に大人の男性に成長して、4分半のフリー演技を完璧に滑りきる体力を身につけたらどうなるのか。
考えただけで空恐ろしい。

そして、明らかな伸びしろを残したまま主要国際大会でメダルを獲得し、名実ともに世界トップクラスの仲間入りをしたという点で、この2選手と共通する。

1人は、3大会連続で五輪に出場し、金メダル1つ、銀メダル2つ。
未だ“王者”の冠をつけてその名を呼ばれ続ける王者プルシェンコ
そしてもう1人は、3年連続で世界選手権を制し、ソチ五輪でも金メダル最有力候補と言われる現役王者、P.チャン。

羽生が五輪でメダルを獲れば(金かもしれない)、いやメダルに手が届かなくても、来シーズン以降4年間、もしかしたらそれ以上、彼が次の“不動の王者”として、男子フィギア界に君臨する日がくるのではないか?そんな予感が頭をよぎった。

フィギア選手では、一度目の五輪を経験した後に大化けする選手は大勢いる。
高橋大輔しかり、P.チャンしかり、安藤美姫荒川静香etc...)

八木沼純子をして「プルシェンコジョニー・ウィアーを足して割ったような選手」と言わしめた羽生結弦が、オリンピックを経てどう化けるのか、今からとても楽しみだ。

 

……というか彼の場合、震災の経験が他の選手の五輪経験に相当するのかな。
2011-12シーズンから明らかに化けたしな。