ソチ・オリンピック総括 その2
昨日の女子フリーで、ソチ五輪のフィギアスケートは全競技日程が終了しました。
というわけで、後半2種目の総括をば。
●アイスダンス
まずは順位から。
1位:メリル・デイヴィス/チャーリー・ホワイト組(アメリカ)
2位:テッサ・ヴァーチュー/スコット・モイアー組(カナダ)
3位:エレーナ・イリニフ/ニキータ・カツァラポフ組(ロシア)
演技を見ても、もうこの結果しかありえないと思う。
一番驚いたのは、金メダルのメリチャリは4年前の銀メダリスト。
銀メダルのヴァーチュー/モイアーは4年前の金メダリスト。
4年間、全ての大会でお互いにしか負けたことがないという、最強の二組。
バンクーバーからの4年間、全く世代交代していない。
更に、この二組はコーチも同じで、同じリンクでお互いに切磋琢磨しながら滑ってきた、ライバル同士、親友同志であるという事実。
北米ではさぞこのドラマチックな展開で盛り上がっているだろう。
ソチを終えて、彼らはまだ20代半ばである。
今後の去就は発表されていないが、あと何年、この強さを維持できるか、今から楽しみだ。
銅メダルのロシアのカップルは、団体戦で素晴らしいフリーを見せ、勢いそのままに銅メダルまで駆け上がった。
19歳と22歳という若いカップルなので、4年後の金メダル候補と言えるだろう。
●女子シングル
女子シングルに関しては、昨日の日記でほぼ書きたいことを書き切ってしまったので、書き残したことを一つだけ。
リプニツカヤのキャンドル・スピンにばかり注目が集まっているが、ソトニコワの変形ビールマンも相当凄いと思う。
誰か、あの素晴らしいスピンにも名前をつけてあげてくれ。
●エキシビジョン
今夜はお楽しみのエキシビジョンです!
日本からは、金メダルの羽生、5位の町田の他、“招待枠”で高橋と浅田が出場する。
本来5位までの選手が出場するエキシビジョンで、招待枠で日本から2人も出るというのは、非常に喜ばしいこと。
残念ながら明日の予定があるので、録画で見ることにする。
※2019年8月4日追記
まさか、テサモアが一度は休養するも五輪シーズンに復活して、8年ぶりにもう一度金メダルを獲るなんて、この時は予想してませんでした……。
しかも、フランスの若い強豪カップルとあんなデッドヒートを繰り広げるとは……。