Fleur de Noir

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各国代表決まる

大もめに揉めたロシア男子も決まり、これでほぼ各国代表が出揃いましたね。 

そんなわけで主要強豪国の代表と雑感をば。 
最近はペアとアイスダンスのチェックは甘いので、男女シングルのみで。 

【ロシア】

男子:エフゲニー・プルシェンコ 
女子:ユリア・リプニツカヤアデリーナ・ソトニコワ 

いやあ、男子は異例中の異例ですね。 
日本で言うと、全日本で5位に終わった高橋に怪我が完治した頃に一人だけ滑らせて代表に選ぶようなもんです。 
全日本の時も「出来レースだ」とか散々言われましたが、こんな“滑走会”とかって、それこそ「ロシア選手権はなんだったんだー!?」と思う。 
まあ、そこは皇帝だからこそ、ということで……。 

多分、プルシェンコとしては、潔く後進に道を譲ったのにその譲った相手(=コフトゥン)が余りにも不甲斐ないから見てられなかったんだろうなー。
元はと言えば、コフトゥンが昨年の世界選手権で枠を取れなかったからだし、もっと言えば、国内5位、欧州5位のコフトゥンを昨年のワールドに送ったロシアの連盟の責任だよな、こりゃ。

しかし、プルシェンコ団体戦個人戦で計4回滑れるのか?というのは心配。 
団体戦終わった時点で棄権して、個人戦はコフトゥン、とコメントしてる人もいるけど、そんなルールの存在意義がなくなるような手法ありなんだろうか……。

女子は、ロシア選手権の1位・2位が順当に欧州でも2位・1位となり、文句なしの選出となりました。 
個人的にはトクタミシュワにもっと伸びてきて欲しかった&レオノワにももっと粘って欲しかったなー。 
けどここ2シーズンの成績では、圧倒的にこの2人が強いので仕方ない。 

アメリカ】 

男子:ジェレミー・アボット、ジェイソン・ブラウン 
女子:グレイシー・ゴールド、ポリーナ・エドモンズ、アシュリー・ワグナー 

今回アメリカの代表選考が例年と違うのは、全米一発勝負ではないというところですね。
4位のワグナーが選ばれたのには少しびっくりしました。 

しかし、それ以上に驚いたのは、今季シニア未参戦のエドモンズが選ばれたこと! 
多分、優勝のゴールドは文句なく選出、ワグナーは実績を考慮して4位だけど選出。 
ここで2位だけどシニア未参戦のエドモンズと、3位だけど五輪経験者(4位!)で実績のある長洲未来の比較になり、まさかエドモンズを選ぶとはexclamation ×2 

アメリカは過去2大会(長野・ソルトレークシティ)で、無名の選手が金メダルを掻っ攫った経験があるから、ジンクスみたいなのもあったのかも。 
とは言え、新採点方式になってからは、ほとんど実績のない選手がメダルを獲るってことはなかったので、微妙ですが。 

男子は、アボットの得点を見た時は「何が起こったexclamation & question」と思ったけど、スコアをよく見てみれば、単に今までノーミスの演技をほとんどできてなかっただけだったのね。

【カナダ】 

男子:パトリック・チャン、ケビン・レイノルズ、リアム・フィルス 
女子・ケイトリン・オズモンド、ガブリエル・デールマン 

男女共に、シニア未参戦の選手が1人ずつ。 
ここで気になるのは団体戦のメンバーですね。 
フリーで歴代最高点を持つチャンは、フリーに絶対出なければならないので、SPがレイノルズ、フリーがチャン、というのが妥当だけど、レイノルズだと男子SPの順位はどう考えても3位以下だろうし(TOP2は羽生とプルシェンコで決まりだろう)、そうするとチャンがSP、フリー共に出るか?と気になるところ。 

あと、強豪国ではないけどメダル候補の選手としては、 

男子:ハビエル・フェルナンデス(西)、ブライアン・ジュベール(仏)、デニス・テンカザフスタン)、トマシュ・ベルネルミハル・ブレジナ(共にチェコ) 
女子:金妍児(韓)、カロリーナ・コストナー(伊)、李子君(中) 

といったところでしょうかねー。 

 

※2019年9月3日追記:プルシェンコは結局、個人戦の6分間練習中に腰の状態が悪化し、急遽危険という、危惧していた結果になってしまった……。