Fleur de Noir

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安藤美姫の出産について思うこと

約1週間前の報道ステーションで、フィギアスケートの安藤美姫選手が突然(妊娠ではなく)出産を発表し、世間に衝撃を与えた。
メディアで彼女の名前を見ない日はないし、
各種ネットやコメントでも賛否両論巻き起こっている。

夫婦揃ってフィギアファンである我が家(というか私が旦那を引っ張り込んだのだけど)でも、この話題は今かなりホットである(笑)。

 

安藤美姫選手の出産」について、私が思うことは

・フィギアスケートについて
・未婚の母・シングルマザーについて
・五輪まで1年を切った今年の4月というタイミングでの出産について

と、大きく分けると3つあるのだけど、この3つを一緒にすると大変話がややこしくなるので、ここで話すのは3番目の「出産の時期について」。

 

一部の意見としてあるのが、「五輪シーズンを前に妊娠・出産をするなんて無責任だ」というものだ。
実は辻ちゃんのデキ婚の時も、MEGUMIのデキ婚の時も、倖田來未のデキ婚の時も同様の意見があって、その度に私は、「赤の他人が出産の時期についてあれこれ言うなんておかしい」と思っていた。


しかし芸能人の場合、その人が代わりのきかない存在であることが一般人に比べて多いし、数年先までスケジュールが埋まっていたりするからまだ理解できる。
また既婚者が妊娠するよりはデキ婚の方が周囲に与える影響度というか、衝撃度?が大きいから、それも分かる。

けど、芸能人のデキ婚について「こんな時期に産むなんて無責任だ」という空気が、既婚の一般女性にも伝播して、普通の女性も何となく妊娠のタイミングを図らなければならないというのは確実に少子化の一因だと思う。


仮に独身時代にバリバリ仕事して、営業成績もトップ!という女性が首尾よく28歳で結婚したとしよう。
28歳での結婚というのは、20代で出産しようと思えばギリギリのタイミングである。
そこで、仮に上司が「このプロジェクトが終わるまで待ってくれ」とか、「下の世代が育つまで待ってくれ」とか言ったとして、嫌々ながらも従ったとしたらあっという間に30歳になってしまう。
そのせいで産み時を逃したら、責任とってくれるのか、会社で不妊治療費出してくれるのか、とホントに思う。
(こんな上司いるのかと思う人もいるだろうが、友人が前にいた職場で30代後半のトップ営業ウーマンが妊娠した際、上司に「堕ろしてくれ」と言われたという話を聞いたことがある。)

仕事のできる女性が産休・育休で1年以上に休む、または退職するのは職場にとって負担かも知れないが、妊娠3ヶ月で報告したとしたら、準備期間は半年もある。
現実的に考えて、一般の会社員で“代わりのきかない唯一無二の存在”なんて1000人に1人くらいだと思う。
半年の間に人を補充するなり、組織を見直して他のメンバーで補う準備をするなり、
いくらでもやりようはあるはずだ。


話を戻して安藤選手の出産時期であるが、仮に4月に出産したせいで体が戻らず、オリンピック代表権を逃したとしよう。
それで誰が困るかって、一番困るのは本人である。
10年前ならいざ知らず、今日本フィギア界は人材が豊富であり、仮に彼女が五輪代表に選ばれると、実力的に残り2人は浅田真央鈴木明子の可能性が高く、バンクーバーと全く同じメンバーになってしまい、次世代を育てる意味で不安が残る。
多分、日本スケート連盟は安藤選手が選ばれない方がいい(というか、選びたくない)と思っているだろう。

世間やメディアの期待度という点から見てもフィギアスターは基本、真央ちゃん一色で、元々安藤選手を応援してなかった人が「無責任だ」と言うのもやっぱりおかしい。


もし五輪を第一優先に考えるなら、誰にも言わずに子供を中絶すれば良かった。
でもそれをせずに、リスク覚悟でこのタイミングで出産したのは本人の決断で、それについて他人がとやかく言うのは気持ち悪いとしか言いようがない。


余談:MEGUMIのデキ婚について

彼女については、私は1つだけ「無責任だ」と思っていたことがある。
それは、妊娠が判明した後すぐに報告せず、舞台を降板しなかったこと。
「できると思っていた」と当時言っていたが、私は出産の経験はないので妊娠を舐めていたかどうかは分からないけど、確実に“舞台を舐めていた”ことだけは言える。
結果、“急遽降板”という形になり、代役をつとめた山田まりあ(確か)への負担が大きくなってしまった。
すぐに降板していれば余裕を持って役に取り組めただろうに。