Fleur de Noir

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祝☆高橋大輔 銅メダル!!

ぶっちゃけ、メダルの色なんでどうでもいいと思っていた。
日本人初の男子フィギア表彰台、それだけで快挙。

マスコミは色々と煽っていたようですが、私の読みではメダル争いには絡めても普通で胴、良くて銀……。
(それは当然プルシェンコが1位だと思ってたからだけど。)

いくら高橋が世界歴代最高得点を持っているとは言え、プルシェンコは普通に滑って高得点。
高橋はシーズンベストを超えて並ぶ……っていう状況ですから。

加えて今大会の男子フィギアはメダル候補が10人位いるっていう超混戦。
高橋がベストの演技をして、なおかつメダル候補が半数以上総コケしない限り厳しいなあ……と思っていたら、まさかの総コケ!

ジョニー・ウィア、パトリック・チャンジェレミー・アボットブライアン・ジュベールトマシュ・ベルネルなどなどが、次々とSPで失敗。
その上、SP上位3名が全員90点台という超ハイレベルな戦い。
SPの貯金が高橋にメダルをもたらしました。

 

結局、昨シーズン~今シーズンにかけて最も調子の良かったライザチェックが
順当に金メダルを手にした……という印象。
高橋は怪我からの復帰1シーズン目で、柔軟性が増してステップの可動域が広がったという成長はみせたものの、お陰で体の重心が変わってジャンプの感覚を完全には取り戻せなかった。
何しろ、世界歴代最高得点を出した08年の四大陸では4回転を2回跳んでるわけですから、本人も言ってたけど、ジャンプという点では「退化している」かも知れない。

プルシェンコも3シーズンの休養から完全には調子が戻っていない様子。
「4回転を跳ばない選手が優勝するのは採点法が……」なぞと言ってますが、プルシェンコの敗因は、はっきり言って彼自身の持ち味であるジャンプが本調子でなかったこと。
新採点方式は、上限はあるもののジャンプを跳べば跳ぶほど加点されるシステムなので、むしろ技術派のスケーターに有利な採点法だと個人的には思ってます。
プルシェンコは、昔は4-3-2の連続ジャンプを決めていたし、4回転を2回フリープログラムに入れてきていたので、全盛期ほどの実力はやはり出せなかったということなのでしょう。

結局、4回転を回避しても、それ以外の全ての要素をほぼノーミスで演じきったライザチェックの勝利。
ちなみに4年前のトリノでのプルシェンコは、2位以下に20点以上の差をつけてノーミスで演技してましたから。

って、銅メダル嬉しいのに何やら辛口のコメントを書いてしまいましたが。
高橋は怪我からの復帰1シーズン目で、ここまでの演技をして、日本人初のメダルを手にしたことは本当に素晴らしいことだと思います!
4回転失敗の雪辱はぜひ、3月の世界選手権で晴らしてもらいたい。

そして、出場枠数最高の3枠を確保し、その3人全員が8位内入賞を果たしたというのも、日本男子フィギア初の快挙です!
特に小塚君は、オリンピックの舞台で初めて4回転を降りたという経験を、ぜひ次のオリンピックに活かして欲しいものです。

さて。
高橋は、「これが最後の五輪」と大会前に公言していましたが、金メダルへの想いを胸にソチを目指す……なんてことはないのでしょうか。

だって、現在日本男子フィギアは史上稀に見る黄金時代。
4年後も順当にいけば3枠ありそうなわけで、代表一人は小塚、もう一人は無良。

で、あと一人は……?
織田か……?
それとも先日の四大陸で2位に入った町田樹
高橋、もう1回くらい出れそうなんですが。。。

 

※2019年10月14日追記

結局小塚は2回目のオリンピックには出られなかったし、高橋は3度目の出場を果たしましたね……。

そして高橋はまさかのアイスダンス転向ですよwww