Fleur de Noir

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バンクーバー五輪を終えて

昨日、フィギアスケートの全競技が終了したことで、私の中でのバンクーバー・オリンピックは終わりました。

そして……。


祝!浅田真央 銀メダル!!

そして、トリノに続き2大会連続のメダル!!

更に、男女共に出場した6選手が全員入賞!!

日本のフィギアスケート史上、素晴らしい快挙です。


ただ、一部の選手が不当に加点されたり減点されたりして、禍根を残す形となってしまいました。
昨日の女子フリーを見た感想としては、確かにキム・ヨナは素晴らしい滑りで、ただ一人ノーミスだったけど、あそこまで点が伸びるものかと思ってしまった。

前々回、ソルトレークシティの採点問題があって、新採点方式に変わったというのに、またもや北米での五輪でこれですよ。
前回トリノでは、「疑惑の採点」の話題は全く出なかったので、なんだかなあ……と思ってしまいます。

でもまあ、点数はともかく順位は妥当かなあという感じ。
昨日の仕事中は点数と順位だけネットでチェックしていて、私個人としては、真央ちゃんが金取れなかったことよりも、ミキティ長洲未来に負けたことの方がショックだったんだけど。

帰って録画を見てみたら、長洲未来が良かった(笑)。
アメリカの選手はあまり好きではないのだけど、彼女は今後注目しようと思います。
次のソチ五輪では、金メダル候補の一人ですね。

ミキティは、確かにノーミスだったんだけど、ちょっと表現が弱いように感じました。
やっぱり07-08シーズンに肩を壊して以来、体を気遣って滑りが慎重になっているのか、全般的に表情が暗いような気がずっとしていて、そこがどうしても払拭できなかったような……。
それでも今回のクレオパトラでは、久々に演技中に笑顔を見ることができたので良かったなーと。
また、世界選手権で優勝した時やカルメンを滑っていた時のように、感情を全面に出した滑りを見せてほしいなあと思います。

そんな中、演技を見ながら思わず泣いてしまったのが鈴木明子
感情の爆発、という意味では彼女が第3、第4グループの選手の中で一番すごかった!
メダルはならなかったけど、初の五輪で自己ベストを出して8位入賞。
素晴らしい!


ところで、今回のオリンピックで全体として一番印象に残ったのが、「人種の壁を超え始めたなー」ということ。

昔は、国籍が欧米でも有色人種で世界トップクラスの選手って、アメリカのミシェル・クワンと、フランスのスルヤ・ボナリーくらいだったけど。
今や、日本人選手(&キム・ヨナ含むアジア勢)の台頭はもちろん、カナダのパトリック・チャンとか、アメリカの長洲未来とか、欧米で出場する有色人種がだいぶ増えてきました。
アイスダンスでも、フランスから黒人系の選手が出ていたし、日本のリード姉弟の妹が、グルジアで出てたり。

結果を見ても、男子入賞者8人のうち4人がアジア系(日本人3選手+チャン)。
女子は、上位8名のうち5人がアジア系!!

そしてフィギア大国ロシアは金メダルゼロ。
「疑惑の採点」問題はまだまだ未解決だけど、政治の影響や、人種への偏見が少しずつ薄れて、純粋に選手の能力だけで評価される世界になればいいなあと思います。