Fleur de Noir

日々の思いの丈、フィギュアスケート、映画、本、TV、もろもろ。

最近読んだ本・マンガ~その1~

こんにちは、虹風憂璃です。

このシリーズは、最近読んだ本や漫画から、面白かったもの、とはいえ1本記事立てするほどではないなあ、でもTwitterでは書ききれない……というものを何冊かまとめて紹介しようと思います。

1 宮木あや子『帝国の女』

帝国の女 (光文社文庫 み 35-3)

帝国の女 (光文社文庫 み 35-3)

 

3年前に単行本が出た『帝国の女』待望の文庫化。

基本、単行本は買わない主義なので文庫待ちしてました。

野良女』『婚外恋愛に似たもの』に続く光文社の“B面”シリーズということで期待大!なやつ。

もうね、アラサー女の苦悩を書かせたら宮木さんの右に出るものはいないんじゃないかって思ってたんだけど、すみません私が間違ってました!

“アラサー女の苦悩”じゃなくて、”女性の苦悩”を書かせたら、に訂正します!

前二作は、アラサー、そして35歳と登場人物の年齢は全員近いか同じだったけど、今作では下は20代から上は40代までホント幅広い。

帝国テレビジョンで働く5人の女性たちの仕事と生きざまを描いた連作短編。

5人がそれぞれちょっとずつ繋がっていて、ちょっとずつ物語が進展してく構成が相変わらずの宮木節で、個人的にとても好きなやつ。

あと、固有名詞のもじりからモデルとなってるものを探るのも楽しい。

帝国テレビジョンのモデルは多分TBS。

何故なら土曜のお昼に「皇帝のひるめし」という番組を放送してるから!!

2 辛酸なめ子他『女子校育ちはなおらない』

女子校出身の漫画家8人が、それぞれの女子校での経験や女子校の実態を描いたエッセイマンガ集。

一口に“女子校”といっても、学校によって本当に校風はそれぞれで、一概に「女子校だからこう!」というものでもないんだなあ、と。

私が特に気になったのは、蟹めんまさんのやつで「クラスにはV系バンドファンがいなくて友達ができなかった」という描写。

ラルクhydeのマネをしてまゆ毛を全剃り」というのはさすがにドン引きだけど、ラルクヴィジュアル系の中ではソフトな方だし、理解してくれる人が一人もいないというのはちょっと???だった。

しかも、V系好きなめんまちゃんなら、この人好きかと思って」と差し出された切り抜きが、阪神タイガース新庄剛志選手だったというのも中々に衝撃のエピソード。

これは女子校だからなのか、東京と地方の違いなのか、ちょっと分からない。

他は、田房永子さんの痴漢の話が強烈。

私自身は、私服の高校だったからか痴漢被害の経験がほとんどないのだけど、“女子校の制服”って狙われやすいんだろうか?

スカート長い子の方が被害に遭いやすいともいうし、校則守ってる方が被害に遭うなんて理不尽だよなあ。

あと、合間に差し挟まれている「名作女子校マンガ一挙紹介」で紹介されている作品を1冊も読んだことがなかった……。

3 青木祐子『これは経費で落ちません!4~経理部の森若さん~』

久々にハマったラノベのシリーズ最新刊。

荻窪の本屋Title店主の辻山さんの言葉で「必要としている本は光って見える」みたいなのがあったんだけど、地元の本屋で平積みになっていてなんか気になっていたやつ。

とりあえず図書館で借りたらドハマりしたので、既刊全部と姉妹作の『風呂ソムリエ 天天コーポレーション入浴剤開発室』も衝動買いしました。

最新刊では、新キャラ登場でますます目が離せない展開になり、早くも5冊目が楽しみすぎる!

ブクログでこのシリーズの感想を読んでいて面白いなあと思うのは、読む側が“こじらせているかどうか”で、作品への評価が大きく変わること。

現代の社会での女性の生きづらさみたいなのをあまり感じていない人は、主人公の気持ちが理解できないんだろうな……と思う。

 

今回は以上です。

また何冊かたまったらその2を書きます。