終わってみれば……スケートカナダ2015
こんにちは。
今日からはいよいよ中国杯ですね!
その前にカナダの記事を書いておかないと。。。
SPは大波乱の幕開けとなったスケートカナダですが、終わってみれば順当というかそんなにびっくりする結果にはなりませんでした。
まずは女子から。
1位:アシュリー・ワグナー(米)
2位:エリザベータ・トゥクタミシェワ(露)
3位:永井優香(日)
SP1位のワグナーがそのまま振り切って優勝。
フリーだけなら2位でしたが、SPのアドバンテージが効きました。
彼女自身、初の200点越えです。
思えば「ブラック・スワン」のフリーで衝撃の四大陸選手権優勝を果たした11-12シーズンが彼女のキャリアのピークでした。
世界選手権のタイトルを手にするならあの時をおいてなかった……。
なのに、世界選手権ではミスが出てメダルを逃しました。
それ以来ずっとくすぶっていた印象ですが、ここにきてもう一花咲かせるかもしれません。
当時と比べると、強力なライバルがたくさんいますが、シーズンを通して好調をキープし、ベテランの意地を見せてくれるのか……。
今から楽しみです。
タクタミは、フリーで巻き返して2位。
しかし彼女も、シニアデビュー当時はSPが苦手で、フリーで驚異の追い上げを見せて金メダルを攫うことがよくありましたね。
フリーも万全ではありませんでしたが、無事にファイナル進出圏内の2位をキープしています。
そして今季シニアデビューの永井が3位に!
フリーでは多少ミスがあったものの、SPの貯金が活きて3位に滑り込みました。
女子はただでさえ3枠から溢れているので、代表争いがさらに熾烈になってきましたね。
そして村上佳菜子は残念ながらメダルを逃しました。
ただ、今までと明らかに違うと感じていたのは“背中の筋肉”です。
やはり今季から体幹トレーニングを取り入れ、下半身だけでなく上半身の体作りにも力を入れているとのこと。
完全に花開くには長い時間がかかるかもしれませんが、まだ諦めるには早そうです。
次に男子。
1位:パトリック・チャン(加)
2位:羽生結弦(日)
3位:村上大介(日)
王者、完全復活です(笑)。
そもそも羽生の演技が終わった時点で、彼を超えられる可能性があるのはほぼチャンだけでした。
チャンが普通に滑れば優勝は決まり、多少の失敗があってもSPのアドバンテージで優勝です。
結果、2回目の4回転が3回転になったのを除けばパーフェクト!。
相変わらず玄人好みのスケーティングでPCSも跳ね上がっていました。
羽生はジャンプで手をついたり、抜けたり、最後のルッツで転倒があったりと、ポロポロと失敗がありましたが、2位まで追い上げました。
気になるのは、今までの平均と比べるとPCSが低めなことです。
和のプログラムは欧米のジャッジに伝わりづらいのかな……と思いましたが、点が低めなのはPCS5項目の上3つ。
ジャンプの失敗が響いて、細かな演技が抜けてしまったのでしょうか。
次の大会も見てみないと分かりませんが。
3位の村上は残念でしたね。
先ほど「彼を超えられる可能性があるのは“ほぼ”チャンだけ」と書きましたが、村上がSPの7点を超えるアドバンテージを活かして、2位に踏みとどまる可能性は多少あったと思います。
最終滑走でパーフェクトな演技を魅せたので、よもや羽生を抜くかと思いましたが、思ったより点が伸びませんでした。
今シーズン、このプログラムを滑り込めば、今後PCSも上がってくるかもしれません。
さて、いよいよ中国杯です。
個人的に超・超・超推し!の本郷理華ですが、今季はGPSの巡りあわせ(対戦相手)が悪すぎる……ので、ファイナルに進めるかどうか。。。
そして注目の浅田真央ですが、ジャンプ構成が大変なことになっています!
25歳を迎えて、10代のロシア勢のような技術進化を遂げていますね。
シニアデビューした頃の、本当にスケートが好きでたまらないという気持ちを取り戻し、もう一度あの頃の輝きを、そして大人の魅力もプラスした演技を見たいものです。