グランプリ・シリーズ開幕!
こんにちは。
いよいよグランプリ・シリーズが開幕し、本格的にシーズンがスタートしました。
第一戦、スケートアメリカは、特に男子で驚きの結果となりましたね。
まずは男子から。
1位:マックス・アーロン(米)
2位:宇野昌磨(日)
3位:ジェイソン・ブラウン(米)
4位:閻涵(中)
6位:アディアン・ピトキーエフ(露)
今までの戦績では“世界トップクラス”とはいかなかったマックス・アーロンがまさかの初優勝。
確かに今までの試合では、ミスをしての結果でしたから、ほぼノーミスで演技をすればこういう結果になる、ということですね。
この優勝がまぐれなのか、実力なのかは、GS2戦目と全米選手権・世界選手権の結果を見るまでちょっと判断ができません。
そして、今季シニアデビューの宇野昌磨が、GSシリーズ初戦にしてメダル獲得という、日本男子初の快挙を!
やはりあのプログラムは素晴らしいですね。
アメリカのテレビで解説をしていたジョニー・ウィアが、
「少年だけど男の演技だったよ」
とコメントしていたとか。
そんな表現ができるのはジョニーだけ!笑、だと思いますが、まさしく“言いえて妙”と思ってしまいました。
宇野と同じくシニアデビューとなったピトキーエフが6位。
ロシアは女子に比べると男子の層が非常に薄いので、なんとか頑張って欲しい。
心配なのは9位に終わったデニス・テン。
元々スロー・スターターの選手ですが、一部報道によるとスケアメで股関節を骨折したとか。
今季の戦いに影響がないと良いのですが。。。
9位ではファイナルは絶望的なので、2戦目は欠場して世界選手権に備えるのも良いかもしれません。
次に女子。
1位:エフゲーニャ・メドベデワ(露)
2位:グレイシー・ゴールド(米)
3位:宮原知子(日)
5位:カレン・チェン(米)
6位:ユリア・リプニツカヤ(露)
宇野と同じくJr.グランプリファイナルと世界Jr.の二冠を引っ提げてシニアに参戦したメドベデワが、驚きの初優勝を果たしました。
SPではなんと、ジャンプ3本全てを後半に!という驚異の構成。
SP2位のゴールドが仮にSPノーミスだったとしても、1.1倍のアドバンテージがあるので、メドベデワの得点を上回ることができたかどうか微妙なところです。
アメリカのメディアが、次から次へと若い才能が出てくるロシア女子を“マトリョーシカ人形”に例えたという記事が出ていました。
層の厚さを表すとともに、「どの子も同じに見える」という意味も込めた痛烈な皮肉だと思いますが、いかがでしょうか。
日本の宮原は3位。
珍しくジャンプミスがありましたが、PCS含め確実に評価が上がってきていると思います。
まだ17歳なので、焦らず頑張って欲しいものです。
そして、ユリア・リプニツカヤは6位。
キス&クライを見て気付いたのですが、コーチがメドベデワと同じですね。。。
かつての栄光、団体金メダルの実績。
それが今や、体形変化による絶不調時期を迎え、同じリンクで練習している才能ある後輩が優勝を掻っ攫うというのはどんな気持ちでしょうか。
表現力は確実にレベルアップしているので、地道に努力してスランプを抜け出して欲しいものです。
最近思うのは、女子選手に必ず訪れる二次性徴に伴う不調期に無理にジャンプを練習することはないんじゃないか、ということです。
せっかく跳べるポイントを見つけても、また身長が伸びたり体形が変わったりすれば、一からやり直しになってしまいますし、無理に練習して致命的な怪我をする可能性もあります。
それよりは、“今はそういう時期”と割り切って、ジャンプ以外のスピン・ステップや表現力などを磨くことに集中する、というのも一つの方法ではないかと。
数年間はタイトルから遠ざかりますが、長い目で見れば……と思うのですが、やはりトップにい続けたい、という焦りが勝ってしまうのでしょうね。
さて、最後にペアとアイスダンスを結果だけ。
●ペア
1位:隋文静&韓聰組(中)
2位:アレクサ・シメカ&クリス・クニーリム組(米)
3位:ジュリアン・セガン&シャルリ・ビロドー組(加)
昨年の世界選手権銀メダリストが順当に優勝。
3位の選手は初めて名前を聞くのですが、昨季の世界ジュニアチャンピオンということです。
1位:マディソン・チョック&エヴァン・ベイツ組(米)
2位:ヴィクトリア・シニツィナ&ニキータ・カツァラポフ(露)
3位:パイパー・ギレ&ポール・ポワリエ組(加)
こちらも大体順当な結果と言えるでしょうか。
あー!ペアとアイスダンスも競技が見たい!