【劇評】ロミオとジュリエットが世界を変える。
今日は久々の舞台観賞。
king of ouirock show
『CHANGE THE WORLD―ロミオ&ジュリエット―』
作・演出 内田英毅
音楽:パウンチホイール
を見てきました♪
ロミジュリをロックミュージカルに仕立てた意欲作……と思いきや、パウンチホイールの代表曲「ロミオ&ジュリエット」からインスパイアされた全く別の世界観が描かれていたお芝居でした。
原作から引き継がれていたものは登場人物の名前のみ。
あと、複雑すぎる家族関係・人間関係がシェイクスピアっぽいと言えば言えなくもないような……。
とゆーわけでシェイクスピアではなかったんですが、非常に素晴らしい舞台でした!
小劇場系に限れば、近年稀に見るできの良さと言わねばなるまい。
複雑な人間関係と物語を過不足なく出し切る脚本、構成力。
徐々に明らかになるキャラクターの素顔を小出しにする演出。
そして、素敵なコラボレーションを見せるライブ演出。
特に音楽がすごい。
キャラメルを見慣れているので、曲のタイミングとか、歌詞と舞台のシーンをシンクロさせるとか、そんなのはもう常識(?)ですが、さすがの私も、舞台上演中にライブ生演奏という演出は初めてです。
しかもバンドマンたちの登場に無駄がなく、そこで間延びしない!素晴らしい!!
あと、役者さんも素晴らしかったです。
やはり小劇場系だと、科白を噛んだり忘れたり、声が良く聞こえなかったりと、もったいないところで芝居の質を下げてしまうことがままありますが、今日はそういう余計なストレスが全くなくて、芝居に集中できました。
あと、複雑な話だと「この人誰?」とか、「あれって結局どうなったの?」ってこともままありますが、それも全くなかったのです。素晴らしい!!
そんなわけで、会場で売られていたパウンチホイールのCD買っちまいました。
4月にはニューアルバムが出るらしいよ。……欲しい。
※ちなみに、パウンチホイール=PAUNCH WHEEL。
“太鼓腹の車輪”……?
意味分かんない……。
2020年8月7日追記
劇団のHP、もう見れなくなってるし、演出家の名前でググっても最近の活動履歴は見つかりませんでした……。
残念。