【劇評】孤高の詩人
ムカシ玩具 第8回公演
「ポロリ、ポロリと死んでゆく」
を、見に行ってきました。
このタイトルでお気づきの方もいるかも知れませんが、中原中也の人生を綴った舞台です。
なんてゆーかね。
凄い舞台でした。・゜゜⌒(TOT)⌒゜゜・。
舞香さんという女優さんの一人芝居だったのですが、心を抉るような言葉で綴られる中也の詩の朗読が随所に散りばめられ、更に、女性シンガーいわさききょうこさんとの競演。
ピアノの生演奏と共に、これまた絶妙のタイミングで、なんとも芝居にマッチした声で、素晴らしく中也の世界を彩る生歌が歌われるわけですよ。
そして、中也と、彼を取り巻く8人の人物(養祖母・実祖母・父・母・恋人・恋敵・師匠・妻)を演じ分ける舞香さんの演技力。
中原中也という人は、芸術家になるための特殊な感覚世界の中に生まれ、そして死んでいったんだなあ、ということを思わせる、素晴らしい舞台でした。
テーマソングのCDも買ってしまった!
2020年8月7日追記
ムカシ玩具は、2016年以降活動の情報が見つけられませんでしたが、いわさききょうこさんは今も積極的にライブ活動をしていました!
今度ライブに行ってみようと思います。