かつての二枚目俳優には永遠の二枚目でいてほしい
かつて“トレンディ俳優”と呼ばれ一世を風靡した方々も今やアラフォー、アラフィフ。
他、トレンディ俳優ではない気がするけど、
などなど、イケメン俳優の方々、皆さまもう結構いい年です。
当然、20年前のような若い男女がキャッキャしてるような恋愛ドラマは難しくて、新たな役どころが模索されているわけですが。
でも、だからといって、三枚目や落ちぶれてる役どころを演じてる姿を見たいですか?
私はその昔、好きな芸能人を聞かれた時に「織田裕二とキムタクだったら織田裕二の方が好き」と答える程度には織田裕二が好きでした。
(逆に言うと、キムタクに興味がなかったとも言える。)
だから彼がOPEN HOUSEのCMでやってる「犬」はちょっとどうかと思います。
他、福山雅治さんが演じる落ちぶれたミュージシャンとか、ゲスな新聞記者とか、江口洋介さん演じるやたらテンション高いけど仕事できない感じの中年とか、ゲイや会社クビになった情けないリーマンを演じる沢村一樹とか、見たいですか!?
演出の手法として二枚目の人が敢えて三枚目を演じるというギャップが面白いのは分かります。
でも、昔あんなにかっこ良かったあの人たちが、落ちぶれて情けなくて、もしくは明後日な方向にテンションが高いだけの役を演じるのを見るのは、なんというか痛々しい。
いや、私も知ってますよ。
織田裕二は昔から三枚目を演っていたし、竹野内豊は三枚目がとってもハマる役者さんだってことも。
ていうか、竹野内豊は三枚目を演ってもかっこいいからまあいいわ。
でもやっぱり二枚目の皆様にはずうっとかっこ良くいてほしいんです。
だって、年を重ねてもいつまでも二枚目を演じている役者さんはたくさんいるじゃないですか。
水谷豊さんとか、杉下右京はかっこいいですよ!
北王子欣也さんも二枚目を通り越して凄みを感じさせる悪役演技、素晴らしいじゃないですか。
そういう方向にいって欲しいんですよ。
正直、福山主演のドラマと映画が大コケしたのは、多くの女性が「こんな福山見たくない!」って思ったからだと私は踏んでます。
ディープなファンなら「どんな彼でも受け入れるわ!」ってなるかも知れませんが、人気者であればあるほどライトなファンも当然増えます。
ライトなファンは、“カッコいい素敵な福山雅治”を見てファンになったのであって、落ちぶれた姿なんて見たくないですよ。
20代の若い子と恋愛繰り広げられるのもスケベ親父感があっていやだけど、痛々しいのも見たくない。
その点、今期のドラマ『IQ246』の織田裕二は私的にはむしろアリ。
ああいう方が受け入れられる。
逆に『レンタル救世主』の沢村一樹は無理でした。。。
20代の若手なら、“情けなかった主人公が成長する”というストーリーもまあ有りだけど、中年がそれをやるとただただ痛いよね。
ついでに、今20代・30代の若手もうっかりしてると同じ溝にはまるから!
『神の舌を持つ男』大爆死だったけど、あれもただただ「こんな向井理はいやだ!」だったからね。
『99.9―刑事専門弁護士―』の松潤も2.5枚目って感じだったけど、あれは松潤のルックスを考慮して見るに堪えるギリギリのラインを探ってたから上手くいったんだからね。
ドラマの企画とかしてる人、特に男性!
例えば松雪泰子とか、安田成美とか、石田ゆり子とかが、借金抱えて旦那に逃げられてパートしながら子育てしてる主婦とか、若い子をひたすらいびっておかしなテンションでダメ出しとかしてくるお局OLとか、見たいですか?
……いや、でもこれ私なら見たいな。。。
女優の落ちぶれと男優の落ちぶれはなんか違うというか。
というか単純に演技凄そう、みたいな。
もしや男性陣は、落ちぶれてるかつての二枚目俳優を見たいのだろうか。