Fleur de Noir

日々の思いの丈、映画、本、TV、もろもろ。

スポーツ観戦は年を重ねるほどに面白くなる!

お久しぶりです、虹風憂璃です。

オリンピック観戦と夏バテで寝不足の日々ですが、皆さんはいかがですか。

フィギュアスケート以外のスポーツについては、語れるほどのものは持っていないので基本投稿はしないのですが、今回のオリンピックは本当に感慨深いなあと感じることが多く、久々にパソコンへ。

とはいっても、個別の競技についての専門的な言及はしません。

 

今回のリオ五輪では、これまで長く続いてきた日本の各競技の歴史を振り返って熱くなることが本当に多い。

30代も半ばともなると、人によって差はあるだろうが大体3~6回分のオリンピックの記憶がある。

私の最も古いオリンピックの記憶は、冬季は92年のアルベールビル、夏季は96年のアトランタだ。

ソウルとバルセロナはやっていたことは憶えているが、競技自体の記憶はほぼない。

むしろ、漫画の『YAWARA!』を読んでいたので、後追いで記憶補正しているという部分の方が大きい。

しかしオリンピックは4年に1度。

3回分ともなればその間8年が経過しているわけで、一人の選手が世界デビューし競技人生の最盛期を迎え、引退するまでには充分な期間だ。

過去大会の記憶があるからこそ、リオ五輪に出場している選手たちの活躍に余計に胸が熱くなる。

 

例えば競泳。

前回のロンドン五輪松田丈志メドレーリレーでの銀メダル獲得後に言った

「康介さんを手ぶらで帰らせるわけにはいかない

という名言。

この言葉だけでも感動ものだが、北島康介アテネ・北京と“2大会連続二冠”という偉業を成し遂げた人物であることを知っているか知らないか、リアルタイムで見ていたかどうかで、松田の言葉から受ける印象は全く変わる。

そして今回、今度は20代前半の若い選手たちが

「松田さんを手ぶらで帰らせるわけにはいかない

と結束している、というのも胸アツである。

とても残念だったのは、この言葉が試合後の選手のインタビューで選手自身の口から出たものではなく、レース前にマスコミによってバラされてしまったエピソードだということだ。

あと1日、いや数時間、報道を待ってくれても良かったのに。

 

例えば柔道。

残念ながらメダルには手が届かなかったが、昨日女子柔道63kg級に出場していた田村未来選手は、谷本歩実の教え子である。

谷本は、アテネ北京五輪で同階級を二連覇している。

しかも日本柔道史上初、かつ唯一のオール一本勝ちでの五輪二連覇だ。

当時、“女三四郎”の異名を受け継いだと報じられていた。

(ちなみに初代?女三四郎ソウル五輪銅メダリストの山口香

そして、谷本のコーチだったのが“平成の三四郎”と呼ばれた古賀稔彦

師から弟子へ、連綿とその真髄が受け継がれている。

この流れを知っているか知らないかでも、田村未来にかかる期待の大きさは変わっていくだろう。

 

また、オリンピック三連覇の野村忠弘がフジテレビの五輪中継を担当しているが、男子60㎏級で銅メダルを獲得した高藤へのインタビューがすごかった。

開口一番、「悔しいよな」。

その後も「4年後は金やで」など、高藤を激詰め。

女子57kg級で銅メダルを獲得した松本薫には「俺、銅獲ったことないから分からへん」と(笑)。

知らない人から見れば「何様!?」と言われそうな発言だが、彼がアトランタシドニーアテネと、前人未到の五輪三連覇を果たしたのを見ていた者としては、ある意味感動ものだ。

「やっぱり野村は凄かったよなあ」と再認識してしまう。

 

 

例えば体操。

男子団体決勝でアテネ五輪以来12年ぶりの金メダルを獲得したわけだが、若い世代はアテネの金を憶えていないかもしれない。

アテネ五輪の金メダルをリアルタイムで見ていたかどうか。

あのNHKの名物アナウンサー刈谷富士雄アナの

「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への懸け橋だ!」

という名物実況を憶えているかどうか。

内村航平の登場以降体操に興味を持った若い世代よりも感動が大きいとは言わないが、種類は確実に違う。

今大会、アテネの時のような名物実況が出ず、残念がる声もあるようだが、刈谷アナと同レベルの実況を他のアナに求めるのは酷というものだろう。

刈谷アナの異動のためか、五輪中継を担当しなくなってしまったのは残念。)

 

例えば卓球。

福原愛が女子シングルスで準決勝に進出し、メダル獲得に大手をかけている。

まだ卓球台の高さとさほど変わらない身長だった頃、泣きながら大人相手にピンポン球を打ち返していた彼女を憶えているかどうか。

あの“泣き虫愛ちゃん”をずっと見守り続けてきた世代にとって、今回のベスト4進出がどれほど感慨深いことか。

 

スポーツ観戦に限らないことだが、「自分がリアルタイムで体験してきたこと」が現在の出来事に密接に関わっているという経験は、年を重ねないとできない。

スポーツ報道では五輪の度に、ある競技でメダリストが生まれる度に、その競技の発展も含めて報道してきた。

しかしその発展の歴史が自分の記憶と結びついているということが、こんなにも競技観戦にワクワクをプラスするものなのかということを初めて感じている。

これからの人生、スポーツ観戦は私にとってますます興味深いものになっていくかもしれない。