Fleur de Noir

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全日本選手権最終結果と世界選手権代表決定

昨日の夜、大混乱のうちに幕を閉じた全日本選手権

今日もちょっと叫び気味かもしれませんが、ご容赦ください。

まずは女子最終結果。

こーなった↓

 

1位:宮原知子

2位:本郷理華

3位:樋口新葉

4位:永井優香

5位:村上佳菜子

6位:坂本花織

ジュニア勢の躍進が目覚ましいですね!

最終G第一滑走は本郷。

得点はともかく、やはり今季のベストカルメンは今のところロステレコム杯です。

荒川さんも言ってましたが、昨日はちょっと慎重になっている感じで、ロステレコム杯の時のような何か乗り移っているような演技ではありませんでした。

乗り移っていると言うと、ちょっとまだ言い過ぎかも知れません。

でも彼女ならいつの日か、“イタコ状態”になった素晴らしいフリーを滑れると信じています。

 

そして一足早く才能の蕾を開かせ始めたのがフリーで逆転劇を演じた宮原。

今季一番の「ミス・サイゴン」だったと思います。

最後までスケートがよく滑っていて、小さな体でダイナミックな演技を魅せてくれました。

世界選手権での二人の活躍が楽しみです。

 

樋口は、最初のルッツが抜けてしまうという痛恨のミス。

が、彼女の今後のためにはこれで良かったと思います。

今回の全日本ではフジの異様なまでの樋口推しがちょっと恐いくらいでした。

マスコミは懸命に“ポスト真央”を探し出してアイドル化したいのでしょうけど、浅田真央にしろ安藤美姫にしろ、早くから注目され過ぎたことで、失うものの方が得たものより大きかったと思います。

まだ13歳の樋口はアイドルではなく、スケーターとして今後も育てていくべきだし、本人もこの悔しさをバネに、世界ジュニアや来季以降の躍進を誓ったことでしょう。

彼女が大きな注目を浴びるのは、シニア参戦が可能となる3季後からでも遅くはありません。

今回3位に留まったことで、少なくとも向こう1年間は変な取材攻勢など受けずに、練習に専念できると思います。

 

村上は、フリー4位と巻き返して総合5位。

エースのプライドにかけて、世界選手権の代表権を死守。

活躍に期待しています。

今回、村上の回転不足が話題になってますが、プロトコルを見てみると宮原も本郷もポロポロ回転不足を取られています。

やはり、いつになく厳しいジャッジでした。

大会後の会見では、男子シングルの小塚崇彦もジャッジについてチクリ。

国内大会の得点の持つ意味については、前回も告知しましたが別記事で取り上げたいと思います。

 

そして女子フリー終了後、世界選手権の代表が発表されました。

男子シングル:羽生、小塚、町田

女子シングル:宮原、本郷、村上

ペア:高橋・木原組

こづーーーーー!!!

代表入り、決まりました!!

私はずっと、小塚が無理をし続けることには反対していたのですが、あんな演技を見てしまっては……。

というか、彼本人は手術に踏み切る気がないのかな、ということを初めて感じました。

1シーズン休んででも手術した方が今後のためにはいいと主張し続けてきましたが、それはあくまでも平昌を目指すなら、です。

彼の最終目標が、「もう一度世界の舞台で最高の演技を」ということならば、年齢のことを考慮して、怪我と付き合いながら1シーズンでも早く目標を達成すべきなのかな、と。

これは私の予感ですが、小塚が3月の世界選手権で完璧な演技を魅せてくれたら、成績に関わらず今季で引退というのもある気がします。

 

が、ここで事件が!!!

なんと、世界選手権の代表に選ばれた町田が突然の引退表明。

場内が騒然となる中、颯爽とリンクを後にする町田……。

隣にいた小塚も、その向こうにいた村上、本郷、宮原も呆然自失、という感じでしたね。

木原なんて、明らかに「マジで!?」と口が動いてましたし。

町田は世界選手権の代表権も辞退したため、繰り上がりで無良の出場が決定。

小塚としては、町田の補欠ではなく、2枠目でしっかり代表入りできたことも自信になったのでは、と思います。

 

町田は、ジャンプはボロボロでしたが、それを差し引いても今季最高の第九を披露してくれました。

後半のステップと音楽との一体感は彼にしか魅せられない世界観でした。

私の想像ですが、もし台乗りして世界選手権の切符を手にしていたら、引退の時期は3月まで延期されたのでは、という気がしています。

その潔さも、最後まで彼の美学を示してくれましたね。

今までお疲れ様でした。

 

四大陸選手権の代表は、

男子シングル:宇野、無良、村上

女子シングル:宮原、本郷、永井

ペア:高橋・木原組

アイスダンス:キャシー リード/クリス リード組、平井絵己/マリオン デ・ラ・アソンション組

 

世界ジュニアの代表は、

男子シングル:宇野、山本、佐藤

女子シングル:樋口、永井、坂本

ペア:古賀亜美/フランシス ブードロ・オデ組

となりました。

世界選手権の代表にアイスダンスがいないのでどうしたのかと思ったら、なんと今季、ミニマムポイントをクリアしているカップルがいないのですね……。

四大陸に出場する2組のうち、ミニマムポイントをクリアしたカップル、2組クリアしたら全日本優勝のリード姉弟が世界選手権に進むことになりそうです。

 

次は四大陸選手権ですね!!

その前に、今日放送のアイスショー2つをまだ見てないので、じっくり見たいと思います♪

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