待望のトゥクタミシェワ復活と「羽生結弦 栄光の軌跡」
今シーズン、人気選手が相次いで引退・休養を宣言し、GPSの中継からテレ朝が撤退するのでは!?とも囁かれていましたが、例年通り中継されることになり一安心。
(まあ欲を言えばNHKに中継して欲しいけど)
そしてBSではなんと、B級大会であるフィンランディア杯も中継してくれることに!
昨シーズンまでもやってたのかもしれませんが、あまり宣伝されてなかったのか気づきませんでした。
というわけで早速見てみました。
日本人選手の出場は女子の本郷理華のみ。
SP終わって3位につけましたが、フリーの「カルメン」は良プロだと思うので、何とかメダル維持、できれば2位に入って欲しいものです。
まるで優勝は無理だと言わんばかりの書き方をしてしまいましたが、その理由がエリザベータ・トゥクタミシェワの復活!
彼女はソチに向けてロシアが女子フィギアを超絶強化していた時の金メダル候補の一人。
2011年のGPSで鮮烈なデビューを飾ったものの、体系の変化に苦しみオリンピック出場すら叶いませんでした。
個人的には、ロシアの女子選手の中ではソトニコワやリプニツカヤよりも好きな選手です。
オリンピックでライバルのソトニコワが金メダルを獲ったことで相当悔しい思いをしたのでしょう。
かなり体を絞り込んできたようで、ジャンプもスピンもステップもキレッキレ!
実績も実力も他の選手とはレベルが違いますが、2位に12点近い差をつける一人別次元の演技を魅せていました。
いつもSPで結構な失敗をしてフリーで巻き返すパターンでしたが、今季はSPから上手くいっているので期待できそうです。
まだ17歳。
次のオリンピックも充分狙えるので、頑張ってほしいものです。
とはいえ、フィンランディア杯でSP67.05というのは、彼女の実力を加味しても相当飛ばしていると言っていいでしょう。
ネーベルホルン杯ではPBで優勝したとのことですが、シーズン後半に息切れしないか心配です。
今大会、羽生君の欠場の穴を埋めるため?「羽生結弦 栄光の軌跡」なるものが放映されていたのですが。。。
これが意外と掘り出し物でした(笑)。
私は、古い映像を永久保存版にして見返したりしないので、懐かしかった~!
今回改めて彼の演技を振り返ってみて思ったのは、「パリの散歩道はやはり名プロである」ということ。
そしてオリンピックの映像ばかり流れるが、「昨シーズンのフリーベスト演技はやはりGPSである」ということ。
さらに言えば、羽生には阿部コーチの振付が本当に合っていたなあ、と再確認。
ジェフリー・バトルは“大人の男を演じる”という羽生の新しい魅力を引き出したが、デイヴィッド・ウィルソンの振付はちょっと違うんじゃないかと。
主に高橋大輔のファンから、羽生の演技力について疑問の声が多くあがっているのだけど、どうもそれは彼のせいではなく振付が合わないからという気がしてならない。
というのも、ジュニア時代の「パガニーニの主題による狂詩曲」とシニア2年目の「ロミオ+ジュリエット」を見てみたら伝わってくるものが全然違う!
今季のフリーはシェイリーン・ボーンの振付なので、またウィルソンとは違う色を出してくれるだろうから期待しています。
まだ若いのだし、色々な振付師と組んで、演技の幅を拡げてほしいですね。